トレーナーの阿部です。

今回は前回の続きで、足関節捻挫についてお伝えします。

 

第2回
足関節捻挫はどう起こる?
テニスでは、1.サイドステップ2.急停止3.急な方向転換4.着地
が頻繁に行われます。
このとき足首の外側に大きな負担がかかり足関節捻挫が発生します。

 

最も多いのは「内がえし」
足関節捻挫の多くは、足裏が内側を向く「内がえし(内反)」で発生します。
テニスでは、
・ボールを追いかける時
・相手との接触
・着地の失敗
などで起こります。
足裏が内側を向く内がえしの捻挫では、外くるぶしの方にある靭帯が伸ばされ、外側靭帯損傷とよばれます。

 

傷める靭帯は?
内がえしで最初に負担を受けるのが外側靭帯とよばれる3つの靭帯です。
※外側靭帯:前距腓(ぜんきょひ)靭帯、踵腓(しょうひ)靭帯、後距腓(こうきょひ)靭帯
最も損傷を受けやすいのは前距腓靱帯です。
さらに力が強いと、
前距腓靱帯 → 踵腓靱帯 → 後距腓靱帯
という順番で損傷範囲が広がります。

 

足関節捻挫では、こんな症状が出ます
・足首外側の痛み
・腫れ
・荷重痛(体重を支える痛み)
・歩行困難
・皮下出血
以上の症状がみられます。
特に皮下出血はケガをした直後ではなく、数日後に外くるぶしの下へ広がることがあります。

 

「歩けるから軽傷」は危険
病院や整骨院で「歩けるから大丈夫だと思いました」と話す患者さんがいます。
しかし、靭帯の断裂や小さな骨折がある場合でも歩けることがあります。
そのため症状だけで判断せず、専門家による評価が重要です。

 

医療従事者が確認すること
・圧痛部位:解剖学的にそこに何があるのかを評価しています
・関節の不安定性:靭帯の損傷の程度を評価しています
・腫脹の程度:内出血量から損傷の度合いを評価しています
・骨折の有無:ケガの重症度を評価しています
これによって重症度を判定し、適切な処置へつなげます。

 

次回予告
最終回は「治療と再発予防」です。

投稿者プロフィール

阿部 求
阿部 求SFCメディカルトレーナー
北海道ハイテクノロジー専門学校 柔道整復師学科教員
柔道整復師・はり師・きゅう師
柔道整復師専科教員

阿部鍼灸整骨院 院長
YOSAKOIソーランチーム「ど感動」専属トレーナー
日本空手協会D級指導員